梅の花開く京都の節分おばけ祭り

京都の伝統と新しもの好きの京都人

2月の京都と言えば・・・。
各神社で節分祭が行われます。有名どころでは吉田神社の節分祭
2月2日、3日には参道や境内に約800の露店が並び賑わいます
2日の18:00から行われる追儺(ついな)式は黄金の四つ目の仮面をかぶった方相氏が松明を持った童子をともなって登場し、赤・青・黄鬼を追い詰め、上卿以下が桃の弓に葦の矢を射かけて鬼たちを払います。節分祭の期間中に授与される「疫神斎」と書かれた神札は、悪病災難除けにご利益があるとされています。

吉田神社 京都市バス「京大正門前」下車

余談ですが毎年 節分の2月3日夜に大徳寺のお坊さんが鬼に扮して新大宮商店街のお店をまわってリアルに豆まきをさせてくれます
何年か前にうちの甥っ子が鬼と遭遇し本気で泣いてたのは内緒の話です(笑)

大徳寺 京都市バス「大徳寺前」下車

2月25日には北野天満宮で梅花祭が行われます。
北野天満宮の天神さまの祥月命日にあたる2月25日に斎行される梅花祭。900年以上も前から執り行われてきました。神前には天神さまがことのほか梅を愛したことから、梅花を添えた御神饌や御供が供えられます。10:00からは境内に地元・上七軒の芸舞妓による野点の茶席が設けられ、梅の花の美しさが一層華やぎます。

北野天満宮 京都市バス「北野天満宮前」下車

・・・とまぁ観光情報(?)はこれくらいにして、
2月のイベントというとやはりバレンタインデー。
私が学生の頃は女性が男性に対して、親愛の情を込めてチョコレートを贈る本命チョコや義理チョコにお父さんにはネクタイと言うのが定番でした。(ちょい古い?)
最近では友達同士で交換し合う友チョコなんてのもあるみたいですね。
欧米では、恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈るそうで私も真似て何年か前にその頃に流行ったブリザードフラワーのバラを一輪ケースにいれて妻に贈ったことがあります。

今年は家族の為にアメリカでは専門店もあるぐらい人気となっているフルーツブーケを手作りしてチョコレートフォンデュでもしてみようかと思ってます。
やはり私も新しもの好きの京都人みたいです。

祇園のおばけ

お化けといえば、夏の風物詩ですが
京都 祇園には節分の夜にしか出会えないおばけがいることを
皆さんはご存じでしょうか?

ただし おばけと言ってもホラー、オカルトの類ではなく
節分の日、夜な夜な花街のきれいどころさんが色々な姿に仮装して
祇園街にくりだすというもの。

歌舞伎役者・宝塚の男装・水戸黄門などなど、
一瞬ぎょっとしてしまうような姿を目にすることも・・
中には祇園の町衆がひょっとこの御面をかぶり、街中を列をなして踊りながら練り歩く
なんてちょっと変わった物にも出会えるかもしれません。

何故、このような風習があるのか
それは本来節分のような新しい年と古い年とが入れ替わる節目
福をもたらす神様がやってくるのと同時に、
厄をもって鬼達がやってくると考えられていました。
「福は内ー、鬼は外ー!」というやつですね。

そう、まさに街中は鬼がうじゃうじゃと溢れかえるのです!
だからこその「豆まき」「柊いわし」そして「おばけ」なのです。
豆まきは邪気を追っ払い、柊いわしは臭い匂いと尖った葉で鬼の侵入を防ぎます。
おばけの日の仮装にも鬼に気付かれないように、
だとか鬼を追い払うといった意味があるのです。
すべては無病息災を願う、昔の人々の気持ちが形になったものなのでしょう。

あなたも節分の夜に祇園の街に出かけると、普段とは違った
日常の中にある非日常の祇園に出会えるかもしれません。

サクラサク

受験生のいる家庭では年が明けると落ち着かなくなる。
我が家にも昨年受験生がいた。

1月10日頃のセンター試験に始まり、2月末の本試験。
3月10日頃の合格発表まで、およそ2ヶ月という長丁場の受験期間。
「もやもや」した雰囲気で家の空気までも灰色に見える。

子供の受験前1週間は大好物のビールを絶ち、満願成就を目指し、せめてもの親としてのポーズをこれまでの受験シーンでは行ってきたが、さすがに2ヶ月間のビール絶ちは逆に体に毒であると思い、また、この子は一度中学受験で失敗していることもあって、過度の応援はプレッシャーになるやも知れず、できるだけ普通に過ごすよう心がけていた。

そう、「あれっ、明日なん?本ちゃん試験」
みたいな忘れてた雰囲気を試験前日に出してはみたが、おそらく顔はこわばっていたことだろう。この子がずいぶん努力したことはよく判ってはいたが、時の運、不運、試験問題の当たり外れというものもあるし、せめて自分の持てる力がすべて出せますようにと、ただ、そう願ってやるしかなく、何も手助けできない無力感を味わった。

だからこそ年明けに北野天満宮に夫婦でそっとお参りし合格祈願をしてもらいに、そして御札と御守りを授かりに行ったのである。そんな北野天満宮は言わずと知れた「学問の神様」で、様々な試験に挑戦する人々、学生やその親御さんの参拝で年中賑わう。

2月25日は菅原公の命日にあたり、梅花祭がおこなわれる。
900年間もこの命日の供養の催事がなされているらしく、やはり京都ならではと感心せざるを得ない。また2月上旬から3月中旬は梅の花の見所スポット「京都NO.1」であり梅苑へのお出かけを強くおすすめしたい景勝地である。

・・・そして、本試験当日夜、家に帰るとまるでお通夜。
「あーしくじったか」と察し、わざと触れぬようにしていたのに
「ごめんねーできひんかった」と涙をためてポツリ。
「何を謝ることがあるねん」と言いだしかけたが、
言いだすとそれに続く言葉を紡いでいくうちにくやし涙が出てしまうと思い
「お疲れさん、よーがんばったなぁ」
とだけねぎらった。

2週間後の合格発表日がいつまでも来なければいいのにと、そう思った。

【北野天満宮へは】
●JR京都駅より市バス50・101系統
●JR、地下鉄二条駅より市バス55系統
●地下鉄今出川駅より市バス51・102・203系統
●京阪出町柳駅より市バス102・203系統
●京阪三条駅より市バス10系統
●阪急西院駅より市バス203系統
●京福電車白梅町駅より徒歩5分
>> いずれも「北野天満宮前」下車すぐ
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