京に広がる一大時代絵巻「時代祭」

歴史の巻物語「時代祭」

平安京から続く歴史を体感する京都の三大祭のひとつである時代祭。
今年も例年と同様に10月22日に行われる予定です。
平安神宮の創設と平安遷都1100年を記念して、明治28年から毎年行われています。

行列の歴史内訳
1. 明治維新時代
2. 江戸時代
3. 安土桃山時代
4. 室町時代
5. 吉野時代
6. 鎌倉時代
7. 藤原時代
8. 延暦時代

8つの時代で20の行列を構成し、総勢2000名近くの人々が参加しています。
歴史的、時代的考察に基づき、現在の伝統工芸技術の粋を集めて復元された、調度、衣装、祭具は、時代による文化の変容と進化を感じさせてくれます。

行列のルート
行列は京都御所から平安神宮まで、約2キロの距離を2時間ほどかけて進みます。

京都御所

丸太町通

烏丸通

御池通

河原町通

三条通

神宮通

平安神宮

どの通りも京都の中心部で鑑賞しやすく、その後もお買い物やお食事、観光など、祭の前後も楽しめる魅力いっぱいのお祭りです。
また、有料の観覧席なども各所に用意されますので、ゆっくりと楽しみたい方は観覧席券を事前に購入しておくのもおすすめです。
(平成28年度時代祭有料観覧席券は、平成28年8月23日(火) よりコンビニやインターネット等で販売)
リンク:有料観覧席のご案内(京都市観光協会)

時代祭とは関係ありませんが、夜は叡山電鉄、鞍馬駅最寄りの由岐神社にて鞍馬の火祭も行われるので、お時間の許す場合は足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

近代までの日本の歴史の縮図ともいえる「時代祭」
歴史と文化と人の営みを凝縮した行列を、是非ご堪能ください。

京の都を練り歩くお化けの行列

皆様は、10月の京都と言えば何を思い起こされるでしょう?
多くの方は時代祭や、秋の神社仏閣の拝観を想像されるのではないでしょうか?

実は毎年10月末の京都で大規模なハロウィンイベントが存在するのは
ご存じだったでしょうか?
その名も『北山ハロウィン』!!
名前の通り、京都の北山通りにて二日間行われるハロウィンイベントになります。
そしてなんと!
参加人数は軽く2万人を超えます!!

タイトルにお化けの行列と書きましたがお化けやゾンビだけでなく、映画やアニメのヒーロー、ヒロインに化けてる人もいっぱいいますよ。 まぁ、それは全国どこのハロウィンイベントも同じですね。

道端に多くのカボチャのランタンや、仮装パーティー、手作り市、屋台村などたくさんの催しごとが行われます。 お料理の屋台もたくさん出店しますので、仮装をしなくてもお祭気分でぶらぶらされてはいかがでしょうか?

追加:
京都で『お化け』といえば、2月節分の夜に花街で行われるものがあります。
これも仮装した人(主に舞妓さん)が町を練り歩くというものですが、これは簡単に説明すると厄除けの意味があり、ハロウィンの本来の意味の魔除けとも通ずる所があります。異国の国に似たような文化が存在するのって何だか面白いですねー。
むか~しはカボチャじゃなくてカブラを使って人の顔のランタンを作り、魔除けにしていたそうですよ。

10月・神無月の着物のお話です

着物の着用には、
「袷(あわせ)の着物」
「単衣(ひとえ)の着物」
「夏の着物」
とはっきりとした衣替えの時期があります。

10月から5月までは「袷の着物」を着ます。裏地のついた着物を「袷の着物」と言います。帯は礼装では袋帯、カジュアルでは、名古屋帯を着用します。着物の下に着る長襦袢は裏地が付いた「袷の長襦袢」になります。衿には塩瀬の半衿を付けます。最近はお袖だけ裏付きで、胴の部分には裏地を付けない「同ぬき仕立て」の長襦袢も着用されます。

6月と9月は「単衣の着物」を着ます。裏地の付いてない単衣仕立ての着物を着ます。帯は、礼装ではやはり袋帯になります。余り濃い色ではないものがお薦めです。

カジュアルの時は名古屋帯を着用します。京都西陣織の九寸名古屋帯や本場筑前博多織の八寸博多帯が人気です。夏前、6月の単衣の着物には紗の博多帯や羅織の八寸帯、麻の八寸帯を季節を先取りして着用される方も居られます。長襦袢は塩瀬の半衿の付いた「単衣仕立て」(お袖も胴も裏地なし)の長襦袢を着用します。

7月、8月の着物は夏の装いになります。絽や紗と言われる透ける生地、麻生地など涼を呼ぶ生地の着物を着ます。小千谷ちぢみの無地調の着物を着る方も多くなりました。

夏の帯は礼装の場合は紗織の袋帯がお薦めです。カジュアルの場合は、紗の九寸名古屋帯、紗献上織の博多帯、羅(とてもアライ織り方)の八寸帯、絽綴れ織の名古屋帯、本麻の八寸帯などがお薦めです。

夏の長襦袢は、正絹の平絽や麻の生地が使われます。最近は東レのシルック生地も人気です。半衿は絽の半衿ですが、おしゃれに、ビーズの半襟を使う方も居られます。夏の着物の着用で大切なことは、着物に汗を移さない様に、燈心素材などを使ったものなど汗取り下着を着用される事をお薦めします。

終わり

京焼・清水焼の生産地で開催される年に一度の大陶器市

東山の麓にある“清水焼団地”は、京焼・清水焼の窯元、卸問屋、作家、木工、金工、京人形、陶磁器原材料、碍子など“やきもの”に関する約65業者が軒を連ねる生産団地です。

清水焼団地では、年に一度、「清水焼の郷まつり」を開催しており、今年で第42回目を迎える大陶器市には、毎年、京焼・清水焼の窯元・卸を中心に100軒以上が勢ぞろいし、産地ならではの価格で商品が提供されます。

また、京都府内各地から物産・グルメが大集結する
“京都ちーびずマルシェ” や 陶芸体験コーナー などもあり、
老若男女とわず楽しんで頂けるおまつりです。

期間中は、各線「京都駅」烏丸中央口バスターミナル「JRバス3番のりば」より会場行き臨時便が約20分間隔で運行されます。是非、この機会にお越し下さいませ。

開催期間毎年10月 第3金曜日から日曜日の3日間
開催時間9時30分~17時
開催場所京都市山科区川田清水焼団地町一帯
問い合せ清水焼団地協同組合 TEL 075-581-6188
URLhttp://www.kiyomizuyaki.or.jp/

秋の京都府立植物園 もっと評価されていいと思う!

京都の植物園は地味すぎていまいち押しが強くないのでもったいないなあ
といつも思っている。

日本で最初の総合植物園であり、相当な敷地面積を誇る一大施設なのだが、当たり前のように昔からそこにありすぎて京都の地元の人でさえ改めて認識することがない。誰もが知るビッグイベントが何かあるわけでもないので他府県の方にとっては著しく認知が低いのではないだろうか。

だがちょっと大人になってから足を運んでみると
これがとても居心地がいいのに驚くのである。

大体植物や草木に関心が向くのは人生の折り返しを過ぎたあたりからで色々なことが手を離れ時間的な余裕ができたりする頃なのだがこのタイミングで植物園を訪れるとしっくりと馴染む感じなのだ。

特に10月の植物園はとにかく見どころが多くていいのである。

賀茂川門から入ってすぐの半木神社(なからぎじんじゃ)を囲む蓮池(はすいけ)近辺のもみじが色づき始めるのがこのころだ。この神社も調べると結構古く、いろいろ面白い。
上賀茂神社の境外神社の一つなのだが上賀茂と下鴨のちょうど中間に位置するため半分このところで半木神社といわれるようになった、なんて説もあるらしい。うっそうとした森の中にひっそりとある感じが古代・中世の京都を感じさせるのである。

またバラ園が満開になり最も賑やかに咲き誇るのもこの時期であるし秋の定番「菊花展」も開催される。変わったところでは「きのこ展」なんていうのもある。コスモスや水連などお気に入りの秋の花を園内で探してみるのも一興ではないだろうか。

地下鉄の北大路や北山駅からも近く最近ではどの門(賀茂川門・北山門・北大路正門)から出てもおしゃれなお店が多くて飽きさせない。
本当にもうちょっと評価高くてもいいと思うんだけれど・・・

「藤袴と和の花展」 in 梅小路

9月22日から10月10日までの期間、京都の梅小路公園では、
『藤袴と和の花展』が開催されている。

藤袴(ふじばかま)はキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物で、日本最古の和歌集『万葉集』には「萩の花、尾花(おばな)、葛花(くずはな)、瞿麦(なでしこ)の花、女郎花(おみなえし)、また藤袴、朝貌(あさがお)の花」と秋の七草の一つに数えられている。

小さな紫がかった薄ピンクの花が密集して咲いており、洋花のような派手さはないが、可憐さと生命力を感じる花だ。昔は川べりや土手などによく咲いていたそうだが、今では絶滅危惧種になっている。

藤袴という粋な名前だが、花の形が袴を帯び、藤色をしていることからついたという。

梅小路公園は京都水族館、京都交通博物館をはじめ、嶋原遊郭跡や中央卸売市場も近く、家族で訪れる方も多いと思う。 時には、奈良万葉の時代に思いを馳せ、庭園散策を楽しんでいただければ、と思う。

ハロウィンと云えば

10月31日に行われれる、今では恒例のイベントであるが、思えば、私が子供の頃は、そんなにポピュラーではなかったように思う。少し調べてみたら、ここ数年では、クリスマスに次ぐ、バレンタインよりも、経済効果のあるビッグイベントになっているのだそうだ。

テーマパークや街中の祭りとして、仮装・コスプレをして、はしゃぐ姿も、もはや定番となりつつある中、それでも、やっぱり外せないなと思うのは、“ジャック・オー・ランタン”と呼ばれる、くり抜いて、ナイフで目、鼻、口をつけるオレンジ色のかぼちゃが、最もハロウィンらしいシンボルだ。この時期、なんだか、店先でひと手間かけて飾られているのを見ると、どこか心が踊るのは私だけではないだろうか。

クリスマスのように、もはや元来の宗教的な意味合いが薄くなって、日本式のイベントとして、形を変えていくことも悪くはないと思うし、それもまた自然の流れだと思う。
ただし、その背景をを学ぶことや、一方で、
日本独自の風習も次の世代に受け継いでいくこと
また忘れてならないと思う。

私にとってのかぼちゃといえば、冬至の日に、柚子湯に入り、優しい甘さに炊いたかぼちゃを食べることであった。母が作ってくれたあの味は、今でも覚えているし、忘れてはいけない味のような気がする。家庭を持ち、子供も生まれた今では、残念ながら、その風習も、あの味も、記憶の中に埋もれたままだ。

今年こそは、冬至の日は、柚子を買い、
とびきりのかぼちゃを買おう。


ちなみに、この冬至にかぼちゃを食べるというのも、明治時代に入ってからの風習であるそうだ。案外、何十年も先へと受け継がれるかぼちゃの物語は、これから先出会うのかもしれない。